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石鎚山トレイルラン

山登りなんてしんどいことはしたくない、という意見はよく理解できるし、
サッカーを楽しむ子でも、わざわざ山に行くなんて嫌です、というほうが大多数だとは思います。
言い分としては、サッカーはしんどいけど楽しいです、だけど登山は疲れるだけです。
たぶん私自身も小学生のころ誘われても断っていたはずですが、今回の石鎚山トレイルランは
8名での催行となりました。

面白そう、やってみたいが意欲の原動力です。いい人間になるにはいい経験が必要で、
様々な経験が骨太の人間を作ります。サッカーだけでなく様々なスポーツに挑戦する、
しかも疲れること、未知のことにあえて挑戦する子供たちは、素晴らしいと思います。

そもそもスポーツにしても、学習にしても楽しいに決まっています。
余暇を楽しく過ごすために生まれたのがスポーツで、秘密を知るのが学習です。
うわさ話や内緒話で他人の秘密を知るのが面白いのと同様に、学問の秘密を知るのが
面白くないわけがない。そんな楽しい学習を、テストのために強いて勉(つと)めさせたら、
無理やりやらせたら楽しくなくなってしまうのは当たり前です。

甲子園大会や各種大会が中止になって、部活を引退する生徒がいます。
もしかしたら、普段の活動が勝つための練習、大会のための練習に費やされていたのでは
ないでしょうか?楽しいから始めたはずの部活動を、今一度原点に帰って、今だからできる、
プレーする喜びを感じるような練習をしたらいいのではないか、土小屋に集合した小学生を
見てそんなことを考えました。

少しひんやりとした風の吹く中、9時半に出発。最初の2キロはきつい勾配はないのですが、
だんだんと口数が少なくなってきて1回目の休憩。山の鳥は、街よりも上手に鳴くように感じます。
年配の登山者が多い中、小学生の走る集団は特殊な存在で、驚きと応援の声を多々受けました。
『ボク、応援の声を聞いて力が出ました』。感じたことを自分の言葉にして伝える、本当の国語力とは
こういうものなのでしょう。

3キロ過ぎから、『アァー』だの『ウォー』という奇声に交じって弱気な声が出始めました。
『こんなしんどいなんて聞いてないですよ!』
『もう限界超えてます!』
はい、休憩。だけど2時間半で戻る時間配分で、それと抜かした人に追い越されると、再度
道を譲るためによけてもらうことになるから、ほどほどに。

先の見通せない山道では、疲れは怒りに結びつきやすいようです。
『だから、オレ来たくなかったんですよ~』
『まだ登り坂、続いてるじゃないですか!』
『コーチ嫌いですよ!』
本気とも冗談ともつかない言葉に苦笑いしながら数回の休憩をはさみ、頂上へ到着。

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本当の山頂はもう少し先ですが、今回はここまで。楽しみは次回に取っておくことにしました。

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このルートは階段が多く、登りでより高く足を上げたため、帰り道の下りのブレーキでパワーを
使いきってしまい、ひざがガクガク、力が入らない、明日は筋肉痛?
小学生が筋肉痛?ちゃんちゃらおかしい。

頭のよさは記憶力と瞬発力。登山の全身運動で脳への血流が増えて活動が増し、神経回路が
増えました。下りでの走りで重要なのは、着地の場所。平らか、ぐらついていないか、滑らないか、
硬さは、歩幅は、などを瞬時に判断して進んで行くのは、頭の回転効率を高める最高の練習だと
思います。数名、転倒者は出ましたが・・・

予定通り2時間半で到着。往復9㌔。高度差450m。グラフ青線はペースです。

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文句を言いながらも、とりあえず完走。達成感を味わい、いい経験ができて、いい人間になって、
しかも頭も良くなりました。付き添いのお父さん、大変助かりました。ありがとうございました。
送迎の保護者の皆様、遠くまで朝早くからお疲れさまでした。

6月8日(月)ランニングクラブは17時半~通常通り行います。
少し軽めのメニューにしましょう。

参加予定だったボストンマラソン、4月から9月に延期になっていましたが、やはりというべきか、
中止になりました。9月に各々が42キロを走り、記録を提出すればメダルがもらえるとのこと、
誰か一緒に東温市を走りませんか?

(新沢)

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