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第1回東温ジュニア交流リーグ

あっという間に一年の半分が過ぎ、汗をかくのに最高の季節がやってきました。
出し入れが多いほど『豊か』であり、したたり落ちるほど汗を出して、がぶがぶと飲むのが夏の最高の楽しみ方だと思います。

先日の幼児のスクール、軽く鬼ごっこをした後の休憩時間、ぼんやりと遠くを見つめている子がいます。
『おい、みんな。あの子、顔色悪くないか?』
『あっ、ほんとうや。でも、コーチも顔の色(!)悪いよ』
『・・・・・』

『コーチはこういう顔の色なの!』
と幼稚園の先生がたしなめてくれましたが、フォローになってます?

7月3日(土)、東温市に本拠地を持つ4チームのリーグ、初戦です。
午後から雨の予報ですが、時折日が差してかなりの蒸し暑さです。
4年生チームは新メンバーが加入して、『仲間になる』ところからスタートです。
そのうえで、試合に慣れる、自信を持ってプレーすることが目標です。
その点、6年生はレベルが違います。
『今日の目標は、シュートを入れる。入れ続ける。試合終了でやめる。以上!』
『はい、わかりました。おい、おれたち今日は全勝やな!』

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アフリカに住むブッシュマン、これは蔑称だということでコイサンマンと呼ぶのを勧めるのは、
障害者を障がい者と書き換えるのに似ている気がします。
『狩猟』と『採集』で生活をするブッシュマンは、農業に依存する我々よりもはるかに幸せな生活をしている、
ということで度々日本にも紹介されています。
今なお行われている野生動物の狩り、なかなか成功するものではなく、命がけの仕事だそうです。
大型動物となればなおさら難しく、とどめの一撃を刺した者が獲物の所有者となります。

ここからが大事なところです。
ムラで解体して分配して、久しぶりの肉に大騒ぎとなるのですが、皆は口々に、
『こんなものは、たいした手柄じゃない』
『ただ、お前は運が良かっただけだ』
『やせていて、肉があまりついていないな』
などとヒーローであるはずの肉の持ち主をこき下ろします。
あなたのおかげでおなか一杯になれる、感謝の気持ちで肉をいただく、というそぶりは全く見せません。
文句を言いながら、分け前をもらってやるという態度を見て、ヒーローはただ微笑んでいるだけだそうです。

これは誰かが突出して、富や権力を独占するのを防ぐための、彼らの生活を安定させるための知恵で、
出る杭を打つというよりは、引っ張り下ろして平らにする、平等をみんなで確認する儀式ということです。
なるほど、サッカーでもゴールを決める選手をもてはやすのが常ですが、大型動物と同じで一人で仕留められるものでは
ありません。
インターセプトからパスをつなぎ、おとりの動きでフリーになったサイドからのクロスを、ヘディングで落としてゴールに流し込む。失点も含めて、ゴールの2つ、3つ前には必ずポイントとなるプレーがあったはずです。
相手のボールを奪って、ディフェンスを次々と抜いてシュートを決めたとしても、周りの動きがあってのものです。

『天狗になるな』とはちょっと趣が異なるブッシュマンの作法のように、シュートを決めた6年生が
『あんなシュートは誰でもできる』
『横取りの、幼稚園サッカーレベルやな』
などのとげのある言葉にニッコリ笑って対処できれば、豊かで幸せなチームにまた一歩近づくことでしょう。

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2試合目、3試合目と続く中で、疲れが蓄積されて動きが鈍くなってきました。
最後まで走り切る、ぶつかり合いで負けない、そして少しの工夫を。
6年キャプテン、試合途中での柔軟な対応、上手にできました。
ディフェンスでの才能を見せてくれた数名、プレーの幅が確実に広がりました。
4年生チームでも中盤でのいいパス回しが見られました。
偶然の成功体験が成長を促進するように、様々な場面を体験できるように、この夏もたくさんの汗を流しましょう。

4年  △0-0 川上
   ●1-5 重信
   △0-0 トレフル
6年  ○6-0 川上
   ●1-3 重信
   ●0-5 トレフル

10月の宿毛市長杯は今年も高知県内チームのみでの開催ということで、不参加となりました。

(新沢)

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