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皿ヶ嶺トレイルラン

ランナーはスタートラインに立った時に何を思うのでしょうか?
距離が長くなるほど、コースが難しくなるほど、ランナー自身の思慮が深くなるほどこう思うはずです。
『無事にゴールできますように!』

山道は陸上トラックをスピードに乗って走るのとはまるで違います。
足の置き場所には気を使うし、滑りやすい。崖から落ちる危険もあれば、蛇と遭遇するかもしれない。
最大の敵は傾斜。上りの苦しさは下りの気楽さを差し引いても決してゼロにはなりません。
自分の体重と地球の重力を自覚するには、坂道を走って上るのが一番です。
脳ミソは使わなければ劣化するのと同様、脚もどうやらこき使われるのが好きなようです。
たくさん走って、ジャンプして、時にはトレイルランをする。
わがランニングクラブではこれを、『脚が喜ぶ』と言います。

そんなことを知ってか知らずか、6月5日(日)怪しい天気の中14名が上林森林公園に集合しました。
小事を恐れずやってみようとする姿勢は、子ども特有のもの。大人は見習わなければなりません。
石を落とすな、草を抜くな、道を外れるな、前との距離を保て・・・
少しばかりの小言の後、記念写真を撮り、出発。

風穴、転倒、ガレ場、クマザサ、どこまでも続くような坂道・・・
人生の上り坂に差し掛かった小学生には最適の環境です。
先の見えない山道は一歩一歩着実に、足元をしっかり見て進もう。
坂道は苦しいに決まっている。苦しさを訴えても苦しさは変わらない。
変えられるのは気持ちの持ち方だけ。
擬音語としては『頑張る』とセットの『コツコツ』のはずが、聞こえてくるのはバタバタした足音とゼイゼイと苦しそうな息遣い。

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東温アルプスの名所、竜神平に到着、一休み。
標高1100mとは思えない景色に小学生たちも少し驚いたようで、元気回復。
周回コースを2周、1.5㌔ほどを雄たけびを上げながら、ゲラゲラ笑いながら走りました。
人間は古来、山で採集して動物を狩り、水辺で魚を捕って生きてきました。
生きる源は山であり、海であるので、今でも人々は休日になるとレジャーと称してそぞろ出かけていくのです。
そして隠れている敵に襲われないように、開けた場所に行くと神経が休まり、ホッとするそうです。

竜神平で元気回復、山頂までは高度にして残り100mほど、最後のひと踏ん張りです。
トレイルウォーキングじゃないぞ、前と間隔を開けるな、今が頑張り時・・・
皿ヶ嶺山頂到着、標高1271m、遠くに久万高原町、松山平野を望みます。気温は12℃。

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下り道は、目的達成のモチベーション低下と足の疲れ、スピードアップで転倒者多発は想定内。
注意を喚起して出発。
そういえば以前、石鎚山に行ったとき、不平不満を言うのが大勢いました。
『こんな坂道が続くなんてなんて聞いてないですよ』
『オレ、本当は来たくなかったんですよ』
『コーチ嫌いですよ‼』
しかし今日は文句が一切出てきません。
参加者の心が元々整っていたのか、竜神平で清らかになったのかは定かではありませんが、喜ばしいことではあります。

下りの転倒は、走りのスピードに頭がついていけなくなるのが主な原因です。
着地場所を走りながら次々と瞬時に判断していく、そのスピード感と一歩を踏み込むたびに判断の正しさが証明される快感がおそらくトレイルランの醍醐味なのでしょう。K君の雄たけびも最高潮に達し、仲間の元気を引き出します。
帰りはあっという間に風穴に到着、少し大回りをして大好きなお母さんの待つ駐車場へ。
皆さんお疲れ様、約10㌔標高差400m。一人では走れない、これがチームの力。
そしてこれからの人生の長い上り坂を上手に走っていくコツ。
同走してくれたT君パパと中学生ありがとう。大変助かりました。
次は興居島。今日以上に楽しい走りにしましょう!

有志数名は走り足りなかったようで森林公園をゴールとせず、行きは車で上ったコースを帰りは走って下りました。
2.5㌔ほど。上りの苦しさを味わわないで、下りだけ走るっていうのは、バーベキューで野菜を食べず肉だけ食べるのと同じじゃないか?
そんなことを最後に思った日曜日の午前中でした。

(新沢)



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